「流し台の水栓から常に水がポタポタ漏れる!」
「お金をかけたくないから自分で修理したいけど、やり方が分からない。」
そんな方に向けて流しワンホール混合水栓の交換について解説します。
水道業者に頼むと技術料で1万5千円から2万5千円ほど料金が上がります。自分で取り替え工事ができればワンホール水栓本体の代金だけで取り替えることが出来るので節約効果が高いです。
この記事では、ワンホール水栓の取り付け方をDIY初心者でも分かりやすく解説しているので取り替えを検討している方は参考にしてください。
難易度 3 ⭐️⭐️⭐️☆☆ 普通
作業時間 1時間30分程度
私が工事した時の金額(消費税抜き)
25,000〜60,000円
実際の材料費
10,000〜35,000円
技術料
15,000〜25,000円
オリジナルの動画でワンホール混合水栓の取り替えを分かりやすく解説しています。
初めまして水道の困ったを解決するサイト「スイコマ」を運営しているゴウセツと申します。
私は高校を卒業してから、鹿児島で25年間水道屋として働いているプロの水道屋です。
ワンホール混合水栓の交換を百回くらい行っています。
このブログ記事は、私がワンホール混合水栓の取り替えを解説したものです。
ワンホール混合水栓の交換手順の要点です。
- 工具の準備(カッターナイフ、プラスマイナスドライバー、モンキースパナ(大、小で2本以上)ウエス、バケツ)新しいワンホール混合水栓の準備
- 流し台下のアングル止水栓を閉める、水栓本体から水とお湯を出して止まったのを確認する
- 古いワンホール混合水栓を取り外す
- 外した後の汚れている部分をキレイにする
- 新しいワンホール混合水栓を取り付ける
- 流し台下のアングル止水栓を開けて水とお湯が出るのを確認
- 水漏れがないか時間をかけてチェックする
この他にも自分でできる水道修理をまとめた記事もあるので良かったら読んでみてください。
ワンホール混合水栓の特徴
ワンホール混合水栓は流し台や洗面台でよく使われており、レバー操作で水とお湯の出るのを調整出来るものです。
特にシステムキッチンに使われることが多く、このブログ記事でもシステムキッチンのワンホール混合水栓について解説しています。
ワンホール混合水栓というのは、システムキッチンの上に一つだけ穴が開いている所に取り付ける混合水栓のことです。
ツーホール混合水栓も存在していて二つの穴が開いている流し台に取り付けるのですが、ほとんどのシステムキッチンはワンホール混合水栓を取り付けています。
ワンホール混合水栓の取り付け方には、システムキッチンの上から基本的な工具を使って取り付けられる「上面施工タイプ」とシステムキッチンの下から特殊な工具を使って取り付ける「固定ナット締め付けタイプ」があります。
「上面施工タイプ」の方が取り付けが簡単なので新しく買う場合はこちらがオススメです。
ワンホール混合水栓取り替え解説
ワンホール混合水栓の取り替え方は手順を守って安全に行ってください。
ワンホール混合水栓の交換手順の要点です。
- 工具の準備(カッターナイフ、プラスマイナスドライバー、モンキースパナ(大、小で2本以上)ウエス、バケツ)新しいワンホール混合水栓の準備
- 流し台下のアングル止水栓を閉める、水栓本体から水とお湯を出して止まったのを確認する
- 古いワンホール混合水栓を取り外す
- 外した後の汚れている部分をキレイにする
- 新しいワンホール混合水栓を取り付ける
- 流し台下のアングル止水栓を開けて水とお湯が出るのを確認
- 水漏れがないか時間をかけてチェックする
工具の準備
ワンホール混合水栓の取り替えで必要な工具です。
カッターナイフ、プラスマイナスドライバー、モンキースパナ(大、小で2本以上)ウエス、バケツ
「固定ナット締め付けタイプ」を取り外す場合は「L字型締め付け工具」が必要です。
流し台下のアングル止水栓を止める
流し台の下にはアングル止水栓という元栓で家全体の水を止めずに水栓を取り替えられるようにする止水栓が基本的に付いています。
このアングル止水栓で水とお湯を止めて、元から付いているワンホール混合水栓の水とお湯が止まったかを実際に出して確認してください。
古いワンホール混合水栓を取り外す
古いワンホール混合水栓を外します。
流し台下のナットと引き出し式という蛇口先端を伸ばせるものはジャバラホースの取り付け部分を外してください。
ワンホール混合水栓には「上面施工タイプ」と「固定ナット締め付けタイプ」があります。
「上面施工タイプ」の場合は化粧キャップを外すと水栓本体を固定するボルトが入っているので外してください。
軽く揺らしながら持ち上げると水栓本体が外れます。
「固定ナット締め付けタイプ」は取り外すのに専用の工具が必要になります。締め付け工具は一個7,000円前後で買えるので工事の前に買っておきましょう。
ナットの大きさによって工具の先端部分の大きさが変わるので「固定ナット締め付けタイプ」の場合は近くの水道設備業者に依頼して新しく「上面施工タイプ」のワンホール混合水栓に交換してもらい次から自分で工事するのも良いです。
古くなったワンホール混合水栓を取り外すのが難しい時があります。
ネジが固くなり外れなかったりネジが供回りして外れなかったりするとプロの水道屋でも大変な時があるので、そんな時は水道設備業者に依頼してください。
外した後の汚れている部分をキレイにする
古いワンホール混合水栓を外すと取り付けられていた部分が汚れています。汚れたままで新しいワンホール混合水栓を取り付けると隙間から水漏れを起こすことがあるのでキレイにしておいてください。
濡れたウエスで拭いてもキレイにならない場合はメラミンスポンジや布ヤスリで軽くこすってキレイにしましょう。
また流し台のワンホール混合水栓の穴の下には、混合栓を締め付けるためのスペーサーと呼ばれる木材の補助材があり湿気で補助材が弱くなっている場合は古いものをキレイに取り除いて新しいものと交換してください。
新しいワンホール混合水栓を取り付ける
新しいワンホール混合水栓を取り付けます。水栓本体の箱に入っている取り付け工事説明書をよく読んでから手順通りに工事してください。
上面施工タイプの取り付け手順
- 流し台の穴に台座を取り付ける
- 混合水栓本体を台座に差し込む
- 台座と水栓本体を固定するボルトを締め込んで固定する
- アングル止水栓と水とお湯の配管を継なぐ
- 引き出し式の場合はジャバラホースのつなぎとストッパーを取り付ける
流し台下のアングル止水栓を開けて水とお湯が出るのを確認
全ての配管のつなぎが終わったら締め付けをしっかり行ったか、もう一度指で回して確認してアングル止水栓を開いて通水します。
水とお湯が間違いなく出るか確認します。水とお湯の配管を間違って繋いでいないか水栓のハンドルをお湯方向に回してお湯が出るか確認してください。
水漏れがないか時間をかけてチェックする
水漏れがないか確認します。特にフクロナットの部分は漏れることが多いのでしっかり確認します。
1時間に一滴漏れるような水漏れをおこすことがあるので時間をかけて確認してください。ティッシュ等でフクロナットのネジ部分を触ると少しの漏れでもすぐに分かります。
湿度の多い日は結露がおこって水漏れと勘違いしやすいので、結露か水漏れか確認するために次の日の朝に濡れていないか確認してください。
今までの失敗例
ワンホール水栓の取り付けは説明書を読んで注意しながら取り付ければ、ほとんど失敗しないのですが。
古いものを外すときに外しにくいことが多いです。ネジが外れなかったり空回りするなど予想外のことが発生することがあります。
そんな時に私たちは、ディスクグラインダーやマルチという金属を切る工具で古い混合水栓を切って外します。
取り付けるのに30分、外すのに1時間30分以上かかることもよくあります。
もしも、ご自分で工事して外せないという時はすぐに水道設備業者に連絡して取り外しを依頼してください。
まとめ
ワンホール混合水栓の取り替え工事は何も問題がなければ難易度は普通、作業時間は1時間30分にしました。技術料で1万5千円から2万5千円ほど料金がかかります。
取り外すのが難しい時は難易度と作業時間が増えます。外すのが難しい時は水道設備業者に取り外しだけ依頼するようにしましょう。
取り外しができれば工事説明書通りに施工すれば使う工具も少なく難易度も高くありません。
水漏れがないように確認しながら安全に取り付けてください。
それでは今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント