水漏れするとどうしたらいいのか分からずにパニックになってしまいます。
「とりあえず来てください」と十分な情報がないままに現場に行っても、準備が不十分で道具を取りに帰って無駄な時間を使って修理費が高くなることがあります。
正確な情報があれば準備ができて修理を安くできたはずなのに。25年間の水道屋人生で何度も思ったことです。
今回の記事では水道屋さんに連絡する前にやっておいた方が良いことを記事にしています。
記事の内容
- 慌てて水道業者に連絡しないで、まずは落ち着きましょう
- 頼れる人がいるのなら水道業者に連絡する前に相談する
- 水道業者に連絡する前に水漏れ、つまりの状況を確認
- 築年数も伝えよう
- クーリング・オフの内容を理解した上で水道業者に連絡しましょう
- お茶を出したほうが良い?
水道業者の選び方の記事もあるので参考にしてください。
水道修理を頼む前に
水漏れが起こったら一番始めに水道の止水栓で水を止めて水漏れを止めることです。
水漏れが止まったら水道業者さんに連絡をするのですが、その前にやっておくことがあります。
まずは落ち着く
急な水道トラブルがあれば怖くて生きた心地がしないものです。
そんなときは深呼吸して落ち着いてください。意識を呼吸に集中して、ゆっくり呼吸すれば気持ちが落ち着いてきます。
人に頼ることができないか考えよう
水道屋歴25年の私がオススメする水道業者の選び方は、情報通の知人に聞いて複数人が良かったと言っている水道業者に頼むのが良いと思っています。
水道業者の選び方の記事です、クリックすると読めるので参考にしてください。
ぼったくり業者と呼ばれる水道業者も多く存在しています。だませると思われると法外な値段を請求したり、必要のない工事でお金を取ろうとしてきます。
水道業者との対応に自信がない場合は、友人や親戚にお願いして自宅まで来てもらうと良いです。
一人だと法外な請求をする水道業者も複数人いれば強気になれず、おとなしく修理して適正な値段の報酬で帰るので修理の間だけでもいてもらうようにしてください。
近くに頼れる人がいない場合は、親や子供さん等に電話で工事に来た人と対応してもらえるようにすると良いです。
水道業者に連絡する前に正確に水漏れ、つまりの状況を伝える
「トイレから水漏れしています」と連絡を受けてトイレの水道部分の水漏れだろうと修理に向かうと、思っていたのとは別な部分で修理部品を取るために往復することがあります。
修理の電話の時に正確な情報があれば修理に向かう前に準備できて往復する時間をなくすことができるので時間短縮になって修理費用も安く済ませることができます。
水道業者に連絡するときは、どこからどれくらいの量が漏れているのか(漏れている場所は特に正確に「トイレのタンクと便器の間から」や「壁から出ている銀色の管の部分」など細かく伝えてもらえると助かります。)
つまりならば何かを落としたりしなかったかをできるだけ正確に伝えていただけると事前の準備がしっかりできるので工事費を安くできます。
築年数も伝えよう
ご自宅の築年数や水漏れしている所を取り替えた時期なども連絡する時に伝えていただけると助かります。
長く水道屋をやっていると何年前に取り替えた設備という情報だけで故障が何なのか把握できることもあるので、築年数や取り替えた時期など連絡する時に教えていただけると対応が早くなります。
見える場所に貴重品を置かないように
急な水漏れで慌てて水道業者を呼んでしまうと、家の中の片付けなど出来ないまま修理が始まることがあります。
急なことなのできれいに掃除できませんが、貴重品だけは片付けるようにしましょう。
何かを盗ろうと思っていなくても目の前に財布が置いてあったりすると悪い気持ちが出てくるかもしれませんので、貴重品は業者さんの目につかない所に置くようにしましょう。
ボッタクリ業者に依頼してしまった場合の対処法
ボッタクリ業者に頼まないように気をつけていても、被害にあうことがあります。
最初は人当たりが良いと思っても、お金を請求するときに法外な値段な場合もあるのでボッタクリ被害にあった場合の対処法を解説します。
パニックにつけこむ業者がいるので落ち着くことが大事です
水漏れすることは普段の生活ではないことです。どうしたら良いのか分からずにパニック状態になることがあります。
いわゆるぼったくり業者はパニックになっているのを見て法外な値段をかけることがあるので、まずは落ち着いて深呼吸をしましょう。
修理代が高いと思ったらすぐに「値段が高いと思うのですが」と聞いてください。
説明を受けても納得できないときは、友人や親戚、消費生活センター(電話で188をプッシュ)に相談してから修理代金を払うようにしましょう。
悪質商法等による被害に遭った、ある製品を使ってけがをしてしまったなど、消費者トラブルで困っていることはありませんか。そんなときは全国どこからでも3桁の電話番号でつながる消費者ホットライン「188(いやや!)」にご相談ください。最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口につながり、専門の相談員がトラブル解決を支援します。
※相談窓口によって受付時間が異なります
年末年始(12月29日~1月3日)を除き、原則毎日利用できます。
◆平日:9:00~17:00など相談窓口によって受付時間が異なります
お近くの消費生活センターや市区町村の消費生活相談窓口につながります。
市区町村の相談窓口が開所していない場合は、都道府県の消費生活センター等につながるか、市区町村の相談窓口の電話番号と受付時間を自動音声でお知らせします。
◆土日、祝日:10:00~16:00など相談窓口によって受付時間が異なります
都道府県の消費生活センター等または国民生活センターにつながります。
引用:政府広報オンライン
急な水漏れで動揺している自分で考えるより人に相談すれば的確な答えを出してくれます。
ボイスレコーダーで記録しておく
ボッタクリ業者に頼んでしまって法外な請求をうけてしまった場合、ボッタクリ業者の人が「お客様から依頼されたことです」と言われると立場が弱くなります。
言葉のやりとりをスマホの録音機能を使って録音しておくと証拠になります。
ボッタクリ業者が強い口調で言ってきても、全部録音されていると思えると不思議なもので心に余裕が生まれます。
スマホで簡単に録音機能が使えるアプリがあるのでスマホに入れておいてポケットの中で録音しながら水道業者と会話をするようにしてください。
水道修理のクーリング・オフを知っておく
クーリング・オフという制度をご存じでしょうか?
商品が届いてから一定の期間の間ならば商品を返却してお金を返してもらえるという制度です。
この制度は水道修理も対象で契約が成立してから8日以内でお客様本人が頼まなかった工事に関しては契約の解除や返金を受けることができます。
法律の話しは理解しづらいのでポイントだけおさえると。
- お客様本人から依頼した場合は適用されない。
- 申込書面や契約書面を交わした日から8日以内。
- クーリング・オフはハガキか電磁的記録(WEBの中)で行う。
- まずは消費生活センターに相談。フリーダイヤル188に電話。
クーリング・オフはお客様本人から頼んだ工事に対しては適用されません。
例えばお客様が「トイレの水漏れを修理してください」と修理の依頼をしてトイレの水漏れだけを修理した場合、適正な値段であればクーリング・オフは使えません。
反対に水道業者の方から「便器も取り替えないといけない」と言ってきたら、便器の取り替え工事にクーリング・オフを使うことができます。
お茶を出したほうが良い?準備しなくても大丈夫です
修理に来てもらった作業員さんにお茶を出したほうが良いのか?
お茶をいただかなくても、しっかり仕事します。
お茶をもらえなかったからと差別することはありません。しかし、暑くて喉がカラカラのときにペットボトルの水をいただくと嬉しいです。
1000円くらい値引いたりすることがあります。
人によると思いますが人情にふれると良くしてあげたいと自然に思います。
作業員さんが暑くて喉がかわいてそうだな、長時間作業していてお腹減ってそうだなと思うときにお茶やお菓子を差し入れしてもらえると本当に助かることがあるので。
お茶を準備する必要はありませんが、作業員さんの状態をみてペットボトルの飲み物を出すとサービスを受けられることがあります。(絶対じゃないですけど😄)
まとめ
水漏れして水道修理を頼む前にやっておくべきことは。
- 水道業者に連絡する前に状況を正確に伝えられるように細かいところまで把握する。
- 築年数と漏れている場所を正確に伝える。
- 業者さんの見えるところに貴重品を置かないように片付けておく。
- 深呼吸して、まずは誰かに頼ることができないか考える。
- パニックにならないように気を付ける。
- クーリング・オフの内容をしっかり把握しておく。
- 業者さんとのやり取りをボイスレコーダーに録音しておくと記録も残り、心に余裕もできる。
水漏れや排水のつまり等は普段の生活では起こらないことです。
自分の家で水道修理を頼まないといけなくなった場合はパニックにならずに落ち着いて対処するのを心がけてください。
今回の記事は以上になります。最後まで読んでくださりありがとうございます。
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